作業
「社会的な思考と行動を身につける」
あかりの家では、地域の協力を得て、利用者全員が生産的作業に従事しています。
自閉症の人たちにとって、作業は、「社会的な思考と行動を身につける」場であり、障害が重くても、作業環境・関係の工夫により、作業は可能と考えています。
平日の午前・午後、合わせて約3時間を作業時間として設定しているため、日中活動の場として、生活のリズム・日課として見通しの立ちやすいものになっています。
作業は、情緒の安定を目的とした時間であるとも考えています。ただ単に、大量生産していくだけではなく、作業工程で、しっかり見て行う事、正しい動き(自分の体を意識して使う)をする事に、注意しながら取り組んでいます。
実際に、単調な作業を感覚的に行い続けると、情緒的な乱れがあらわれたり、無意識に繰り返してしまう動作が確立されることがあります。そうならないように、毎日の作業を集中して行うことで、情緒の安定、動きの安定をはかるのも、作業目的の一つです。
作業を行う大きな目的として、「仕事をして収入を得る」(生産→報酬→消費のサイクル)ことが一番にあげられます。
作業は、生活の場と切り離して職住分離を図るとともに、個々の能力が発揮しやすい作業環境と関係を工夫しています。