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ガバナンス体制

施設・法人「あかりの家」の究極的な役割は、自閉症の方々の可能性を広げ、兵庫県にお住まいの自閉症の方々に多様な人生を実際に体験していただくことです。
その目標を実現するための拠点として設立されたのが、入所施設「あかりの家」です。今年で設立30年を迎えます。この間、少しずつ実践を重ねながら、法人全体として「自閉症総合援助センター」の実現を目指してきました。

時代の変化が激しい中でも、私たちは次のような理念を堅持しています。
「どんなに重い障害があっても働く場を提供する」
「単なるお世話ではなく、人生を応援する」
「地域で暮らす行動障害の激しい自閉症の方々を支援する」
これらの療育的視点を重視した質の高い支援を、今年度も変わらず提供していきます。

また、昨年度を転換点と位置づけ、今年度は「短期決戦」の意識を持ち、目標に向かって積極的に行動し、結果を出す1年にしたいと考えています。そのためには「高い目標」を掲げることが不可欠です。今年度も引き続き、<プロ集団あかり>と<職員集団力>をキーワードに取り組んでまいります。

さらに、「量としての一生懸命」に満足するのではなく、「質としての一生懸命」を追求し、自閉症の方々が抱える生きづらさを真に支援できる応援を目指します。今年度は、そのための分岐点ともいえる重要な年です。私は、数名、あるいは20人、30人といった直接・間接の有志とともに、この道を切り拓いていきたいと思っています。

あかりの家 共通確認

Ⅰ.職員集団作りの方向

1.チーム

  • 職員集団の質は、良いところを伸ばすチームであるか、悪いところを伸ばすチームであるか、それによって決まる
  • チームのあり方が、支援の質を決めていく。チームがバラバラであるなら、「利用者の方のことを本気で考えることは難しいだろう」
  • チームは、専門性を高める過程で作っていく。

2.挨拶をする

  • 挨拶と表情はもっとも原初的なコミュニケーション

3.NO!を大切にする

  • 暗くて出口の無いNOは要らない。明るくつながりのあるNOを大切にして、会議を活性化する。現状を変えていく
  • 出口のない「NO!」の後は、会議が暗くなる。人の批判でもって立場を作らない。土俵の外からの批判や評論は非常に迷惑

4.<プロとしての意識>を自立させる

  • その自立した個が補完しあい、育ち育てあう力動的な職員集団を作る
  • 個々の持ち合わせている能力やパーソナリティーを生かす雰囲気を大切にする
  • プロとしての仕事に希望が無ければ新人は育たない。新人が育つ環境、それはつまり皆が伸びる環境でもある

5.「高い目標をもって一人前の職員に育って欲しい」

  • 「自閉症の人が喚起する課題は、・・・人が生きることの意味さえ問いかけて来る厳しさがります」

6.3つのタフ(①汗にタフ ②失敗にタフ ③考えることにタフ)

(1)現場第一主義
  • 寄り添う・つきあう、受け止める、感度・感性を磨く、ヒット・噛み合う・鮮度。先輩が「面白がって仕事をする」
  • 現場で育つ。しかし、現場に埋没するのではなく、現場から展開し発信する。静ではなく動の現場。
  • だから、時代感覚は常に磨いておき、社会的視点を持ち続ける
(2)失敗から学ぶ、彼らから学ぶ
  • 失敗を生かすか殺すかは、支援者としての育ちを決める。
  • 「彼らから学んだ時に、本当に積み重ねのある学び方ができる。そういう積み重ねというか、自己学習できる職員になりたいものです。」
(3)とどまらない。納得しない
  • 状況や時代に応じて、常に捉え直す力・問い直す力、フィードバックする力を身につける
  • 不断の問い直しが止まった段階で、あかりの家は崩壊に向かう。それ程に高度で困難な取り組みを行なっていることを自覚する。
  • 安住=マンネリ=職員の都合優先。「マンネリは精神の堕落」

7.心と頭を働かせ、身体を動かす

  • 人の応援には「ハート」が要る。しかし「心」だけでは、うまく自己表現できない人の理解は難しい。「心」に「頭」が加わって、更に、実践しようとする時、「身体」を動かす。「身を低く、頭を使っている表情」。
  • 頭と心を経由しなくなると、血が通わない支援、ねらいと違った支援、マンネリ化した支援が繰り返され、「単細胞」になる。
  • 「先回りの応援」、「状態に応じた応援の出し入れ」、「密着取材」。
  • すぐ動く。動いて結果を出す。

8.療育の成果をQOLの向上につなげていく。支援力の向上をつきあいの豊かさにつなげていく

  • 「次のステージ」、「支援のバージョンアップ」のない療育には希望が無い。“もぐら叩き”、“10人の大名行列”

9.専門的な力をつける。

  • 「手ごわい相手」は、療育的な力をつけないと見えてこない。療育的な力をつけると、人生に関わる仕事ができるようになる
  • いい実践は、言葉にして残す

10.組み立てていく力をつける

  • <プロ集団あかりの家>の担い手には、責任感と、創る力、解決する力、組み立てる力を要求する
  • 忙しいから出来ないのではなく、忙しいからこそ力をつけていくのである

11.会議はその中身を問う“会議資料は大学院、会議は高校生、日々の実践現場は中学生”

  • 会議は、現場を犠牲にして成り立つことを知る。
  • (全体状況の中での)今を明らかにする。 “結局今、どんなのよ!?”“何が必要なのよ!?”に端的に応える力をつける。
  • 「現状分析力」と「問題解決能力」  「有期限・有目的」
  • 会議には終了時間を設定し、メリハリのあるリズミカルな進行を心掛ける。最大2時間。問題提起はA4、1枚。

12.正論を大切にする

  • 正論が語られなくなった段階で組織の成長が止まる。職員の目線は利用者から職員に向きはじめる。
  • ただし、ここで言う「正論」とは、きれい事の意ではない。利用者の方向を向き、かつ実践の力を持った理屈である。

13.保護者との日常的なコミュニケーションを大切にしよう

  • 両者の関係に躓きがあると、犠牲になるのは誰だ!

14.内にも外にも、丁寧でありたい。

<丁寧さ>と<謙虚さ>と<専門性>で、利用者からも地域から信頼を得たいと思う。
  • 両者の関係に躓きがあると、犠牲になるのは誰だ!

15.閉じない。常に開いていく。

隠蔽体質にならない相互牽制
  • 閉じると風通しが悪くなる。空気が淀む、“汚泥”が溜まる。
  • 内向きになると派閥ができる。「自分たちに甘い職場」を作るな

16.施設内は綺麗に保つ。

  • 食堂、トイレ、浴室、廊下、居室、玄関、マット等々。アンチ劣等処遇

Ⅱ.利用者との関係の方向

1.判断の基準の最初は、「利用者にとって」どうか、である。

2.人としての尊厳を守る

(1)虐待防止<資料:あかりの家療育倫理規定-あかりの家虐待防止の5本の柱 ver.2>
  • 虐待は人の尊厳を踏みにじる行為
  • 一方的な関係における虐待は、支持者としての感性の欠如であり、その職員の人格の問題でもある。
  • 一方的な関係ではついついぞんざいになり横暴になってしまう、人に関わるわれわれの仕事の<落とし穴>を常に頭に入れておく。
  • 職員一人一人日々、人権感覚を磨き続ける
(2)年齢にふさわしい呼称を使う <資料:あなたはここで暮らせますか?>

3.肯定的な関係作りに努め、自己肯定感を育てる。感謝される人になって欲しい。

4.安心し信頼できる安定的な関係

  • 人としての<豊かさ>や<優しさ>は、人に関わる仕事に就く者の大前提
  • いい関係は、いい二者関係。いい二者関係は、安心と信頼。安心と信頼の基本は「普通に動けるための応援」から始まる。安心と信頼があれば、不安に陥ってもその人をとおして落ち着くことができる。ガラスを割らなくてもすむ。
  • 自閉症の人達は信頼(出来る二者関係)を通して、まわりの世界を意味付けていく。
  • 安心の提供をできない担当につくと落ち着かない。無用な刺激から守ってもらえない。言葉や動きや表情や姿勢のズレを見抜いたり修正してもらえない。混乱を整理してもらえない。振る舞い方を教えてもらえない。(4月は担当等異動の時期である)<資料:眼鏡人間>
  • しっかり「受け止める」安定感。どっしり構えて、逃げない、愚痴らない、暗くならない、応援をケチらない。「ヨッシ任せとけ」と気持ちと体重を一歩前に出す。「怒らなくても大丈夫。しっかり手を持っていてあげるから」と応援の声掛けをする。

5.内面を読み取る感性と感度、こちらの気持ちを伝える主導性を持つ

  • 方法論としての、「優しさか厳しさか」、「受容か主導か」の二者択一議論は意味をもたない。共に必要であり、時々によって違う。利用者によっても、利用者の状態によっても違うし、支援者によっても違う。
  • 行動障害の裏に隠された本音や内面を読み取り、行動障害の裏に隠された本来の力を引き出す。

6.自閉症療育のイの一番のキーワードは「わかりやすさ」

  • わかりやすい関係と環境を作る事が出来るかどうか、それによって力量の半分が決まる。それによって自閉症の人達は生き易くなる。
  • 簡潔、目に見える、見通し、一貫性、安定性、安心等々、様々な環境的な「わかりやすさ」、関係的な「わかりやすさ」がある。
  • 言葉(語調、トーン、大きさ、具体的な表現等)や動きや表情にも繊細な注意を払う
  • 具体的に提示する。「頑張ろう」ではなく、どう頑張ればいいのか、その内容や手順や見通しのプログラム化を念頭に置いた応援を心がける。
  • 「おかしいじゃないか」「何してんのよ」では分からない。分からないどころか、不快感情を溜め込むだけ。

7.成功させる。成功を積み上げる。失敗に慣れ親しまない。失敗と友達にならない。

  • 成功させて信頼関係を築く。失敗すると信頼関係が後退する。
  • 特に最初が肝心。初物に注意。初めての経験を成功で乗り越える。失敗すれば、場所や時間や方法や姿勢や、場合によっては関係を変えて取り組み直す。

8.気持を(引き)出す力と、気持を受けとめる力をつける

  • コミュニケーション力を育てる。表出方法を工夫する。これは、自閉症支援の最重要ポイントかもしれない。
  • 「意思決定支援」が、人権を守る方向からも重要なテーマとなっている。
  • こちらの気持をしっかり伝える。そのたの方法、工夫、関係作りの日常的な努力。普通の時に付き合いきっておく。
  • 人の言うことを聞ける心の構えを育てる。必要に応じて、日常の声がけをいっぱいする。
  • コミュニケーション力を双方がつけて、はぐるまを噛み合わせる。相手の気持ちが分かれば支援の精度が上がる。

9.自律・自立のための支援を目指す 「脱管理主義」

10.志と技術無き「止める」は、単なるストッパー、単細胞・問題行動矯正係

  • (人生を応援しようとする)志と意思と、(それを可能にする)技術は両輪の関係
  • 両輪無き「止める」は、関係を貧しくし、強迫性を強化する。「その人の気持ちに対して集中力が行かない」
  • 「止める」は、最難度の方法であり、最高の倫理性を問われる方法であることを知る。

11.接点とチャンネル(引出)を増やす

  • プロとしての成長の過程は、一つの接点の深まりと面積の広がり、そしてチャンネルの数が増えていく過程である
  • 接点・チャンネルの貧しい支援(単細胞的支援)は、行き詰まりに向き合えない。状態の応じた支援の出し入れもできない

12.一貫性と確固とした姿勢

  • いいかげんな終わり方はしない。最後の最後までつきあい切る。ゆったりできたところで終わる。「自分でできた実感」を持たせて終る。
  • 中途半端な終わり方は、不快緊張や否定的な感情を溜め込むだけ。関わらない方がまだマシ。
  • 「確固とした向き合いと、かゆいところに手が届く細やかな対応」

13.私たちは、いい援助者でありたい

  • 自分は利用者にとってどんな援助者でありたいか、明らかにする
  • そして、今、それぞれの利用者にとって自分はどんな援助者としてあるか、明らかにする
  • 行動障害のある人たちの応援には「存在感」が重要なポイントになる。

14.私たちの仕事は大変な人たちのお世話係ではない。

人生に関わる責任ある仕事であることの自覚をもつ
  • 「パニックにも寛容な、自閉症の人達のよき”理解者”であってはならない」
  • 「みんな条件は違うが、納得いく人生を送って欲しい」
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